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保護者の苦情~内科検診の場合

妻は、小学校で養護教諭(保健の先生)をしています。

 

といっても、今回は妻の愚痴ではありません。

 

変わった保護者もいたものだなぁ、という話です。

 

学校で行う健康診断の一つに、内科検診というのがあります。

 

ご存じの通り、聴診器でお腹と背中をポンポン、というやつです。

 

妻の職場では、男女問わず、1年生から6年生まで、上半身裸にしてやっているそうです。

 

といっても、高学年の女子は直前まで体操服を着ていて、お医者さん以外の他人には見られないようにしているらしいですが。

 

何しろ、何百人と診察してもらうので、お医者さんの目の前に来てから下着をめくったりしていると時間がかかるし、お医者さん曰く、脊椎が曲がっていないかとかも診るためだそうです。

 

ところが、よその学校ではそういうやり方に対して、保護者から苦情があったそうです。

 

何でも父親から、「娘が恥ずかしがっているから上半身裸にするのはやめてくれ」という内容の苦情だったということです。

 

内科検診は、学校保健法やその施行規則といった法に基づいて行われています。

 

当然必要だと考えられているから実施されているわけで、実際、内科検診で裸を診たお陰で虐待が発覚する、というケースもあるようです。

 

お医者さんに診てもらうことをいちいち恥ずかしがっていたら、病気かどうかを調べることもできません。多感な年頃の娘さんでも、どんな病気になるかわからないのです。恥ずかしがっていられるのは幸せな証拠ですかね。深刻な病にでもかかれば、そんなこと言ってられません。

 

それにしてもこの父親には、恥ずかしがる娘に、「そこは恥ずかしがるところではない」くらいのツッコミを入れてほしいところです。

 

そんな娘の言うことをすべて真に受けて、学校にまで電話してくるという行為の方が、余程恥ずかしいと思うわけであります。

 

内科検診だって、学校で行う以上、教育の一環だと思います。

 

ここで「恥ずかしいと思うんだったら検診を受けなくてもいいんだよ」と言う親がもしいたら。

 

あるいは、そういう申し出を「もっともです。それなら受けなくてもいいです」などと返す学校がもしあったら。

 

世も末ですな。

 

学校で「やりたくないことはやらなくてもいい権利」がまかり通れば、すべてが崩壊するでしょう。それだけは避けたいところです。

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コメント

拝見させていただきました。

例えばの話ですが、小学校よりも学生数の多い大学はいくらでもあります。そこの女子の方も上半身を裸になるのですか?
そんな話は聞いた事が無いです。
確かに時間のやりくりは大学の方が自由ですから、たくさんある時間の中でやるのと、少ない時間でやるのとでは違います。
医者に行ったら、全員上半身脱いでいるのでしょうか、それもそんな事ないですね。医者でもせいぜい前を聴診器を当てれる程度に出すだけですね。
では検診で上半身脱がなくてはいけないという状況を管理人様又は奥様はよく経験されてるのでしょうか・・・・。
自分が成長して小学生の時の記憶が無い状態で、子供がどういう事をしているか聞いて、それって「世間じゃやらないな」と思う事を聞いたりする為に電話するのが恥ずかしいと思えるのは、自分が第三者視点で世間側から見てないからではないでしょか・・・。
健康診断そのものは必要ですし、やらなくてはいけない物だという事が管理人様のブログを読んで判りましたが、電話してきたり、言ってきたりしている人は「やって欲しいのだけど、やり方をどうにかできないのですか?」と言っているのだとも読めました。
親が公務員で兄も公務員で、学校では「やんちゃ」ばかりしていたので先生にも良い記憶が無い自分ですが、先生のブログと知り、今後も楽しみに読ませていただきたく思います。
乱文、生意気な文章で申し訳ありません。
お気に召さなければ削除をお願いします。

投稿: Dba | 2008/01/30 15:16

Dbaさん、コメントありがとうございます。

ご意見はどのようなものでも大歓迎です。

Dbaさんのご意見をまとめさせてもらうと、

○学校の内科検診以外の一般的な診察では、上半身裸になることはほとんどない。

○だから、それを恥ずかしがる児童・生徒がいたり、疑問に思って保護者が問い合わせることは理解できる。

ということになるでしょうか?

考えてみれば確かにその通りで、内科検診だから即上半身裸が当然というのは、学校側の思い込みと言えるかもしれません。

だからこそ、「なぜ上半身裸で実施するのか」という部分は、保護者に理解してもらった上で実施する必要があると思います。

そこで僕が思ったことは、時間的な問題です。

どういうことかというと、小学校高学年や中学生の女子の場合、いざ診察という段階で恥ずかしがってなかなか服をめくらなかったりして、余分な時間がかかってしまうことがあります。それが一人当たり10秒の遅れだったとしても、積み重なれば予定時間をオーバーしてしまうことが起こりえます。何しろ、短い時間で大勢を診なければならないので…。

だからお医者さんの前に立つ以前に脱がしておこうということですね。

僕はこのように考えて、妻に聞いてみました。

しかし、妻の答えは、「それはないとは言えないけど、そのことを保護者に説明してもわかってもらえないと思う」というものでした。保護者からすると、自分の子供が少しぐらい恥ずかしがっても、それが進行上の妨げになるということまでは想像しにくい、ということのようです。

だから、「脊椎をチェックしたり、虐待の痕のような傷がないかを調べるためとしか説明できない」と言われました。このことは本文で述べました。実際、妻の勤務地では、そのような理由を説明したプリントを配るそうです。

父親から「娘が恥ずかしがっているから上半身裸にするのはやめてくれ」という内容の苦情があったということを本文に書きましたが、正確にはこれも又聞きの又聞きですから、どのようなニュアンスで父親が言っていたか、そこまではわかりません。

それを苦情と決めつけるのは良くなかったですね。その点については反省します。

よく言われるモンスターペアレントという言い方も、保護者と教師の対立を煽るようで良くないという意見を聞きます。

保護者の意見・要望の背景にはどのような思いがあるのか、それを受けとめる努力が教師には必要だと思いますし、僕もそう努めたいと思っています。

ただし保護者の中にも、自分の子供の意見が100%正しくて他は間違ってると決めつけて、怒鳴り込んでくる人がいるのも事実です。

また、教育的配慮から必要だと思われることでも、「子供にしんどい思いはさせたくない」と言ってやらせない保護者もいます。

とにかく、保護者とできる限り膝つき合わせて話し合うしか、解決の糸口はないのかもしれませんね。

ちなみに内科検診については、すべての学校が上半身裸で実施しているわけではなく、実施方法については学校医の考え方に大きく左右されるということも付け加えておきます。

ご意見ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: たかたろう | 2008/01/31 00:14

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